クリスマスに飾る…とっておきのリースを手作りしよう
だんだん街がクリスマスムードになっていく時期、プレゼントに喜ばれるのが手作りのリース。玄関やリビングに飾るだけで、いっきにクリスマスらしい雰囲気になりますよね。ママ友やお友達にはシンプルおしゃれなリースを作ってみたり、親子で作っておじいちゃんおばあちゃんに贈ったり。贈り相手やお家のイメージに合わせてどんなリースにしようか考える時間も楽しいものです。
ところで、クリスマスにリースを飾る由来はご存知ですか?リースの基礎知識を知って、いっそう満足度の高い手作りリースを目指しましょう!
クリスマスにリースを飾るのは…なぜ?
リースの起源は、実は古代ローマ時代まで遡ります。葉や花で作った冠を祭事で身につける慣習から始まったもので、時を経て「魔除け」「豊作祈願」「幸福祈願」を祈願する目的でクリスマスに飾られるようになりました。リングのかたちをしているので、「神からの永遠」を意味するとも言われているそう。
クリスマスに飾るリースの材料は?
クリスマスリースはどんな材料を用いるかで見た目の雰囲気もガラッと変わります。フレッシュな常緑樹(モミ、ヒムロスギ、ユーカリなど)、ドライフラワー、造花といった植物を素材とするのが一般的ですね。定番以外にも布や折り紙、木の枝などアイデア次第で可能性は無限大!クリスマスにふさわしい松ぼっくりや木の実、リボンなどを取り入れるのもおすすめです。
クリスマスリースを飾るオススメの場所は?
「幸運を運んでくる」という言い伝えがあることから、玄関ドアや廊下などに飾ることが多いリース。クリスマスパーティーなどでお客様を招待するときも、おもてなしの一環として目立つ場所にリースを飾っておくといいですね。
常緑樹のリースなどは日の当たらない場所や風通しの良いところに飾ると長持ちします。日焼けなどで劣化しないよう、ドライフラワーや造花、布などのリースも日陰に飾るのがベター。
[材料別にご紹介]クリスマスリースの作り方
どんな素材をメインとするかで、印象も大きく変わるクリスマスリース。まずは主な素材として「フレッシュ(自然)素材」「造花・ドライフラワー」「毛糸、羊毛など」の3つのタイプ別に大まかな作り方や揃えるものをご紹介していきます。所要時間や難易度を参考にしつつ、ご自身ならどんなリースにしたいか構想を練っていきましょう。
[リースの作り方例①]フレッシュ素材
まるで海外のクリスマス映画に登場するような本格リースを作ってみたいなら、モミの木やスギ、ヒバといった針葉樹などフレッシュな素材を使うのがおすすめです。ブルーアイスやカラマツなどこの時期お花屋さんで手に入りやすいグリーン素材を数種類揃えてみてくださいね。
リース土台やリースワイヤー、リボン等も用意したらさっそく製作スタート。適度な大きさにカットした針葉樹をワイヤーで土台に括り付けていく、という作業が基本です。全体のボリュームを見ながらグリーンのバランスを整えていきましょう。
[リースの作り方例②]造花・ドライフラワーなど
デリケートなドライフラワーやプリザーブドフラワーでリースを作る場合は、花びらや葉っぱが落ちてしまわないよう優しく扱いましょう。低予算でセンス良く作りたいなら、100均のリース土台や造花を活用するのがベスト。
作り方も簡単で、リース土台にグルーガンでどんどん花材を接着していくだけ!綿の実や松ぼっくりなど大きめの花材から配置していき、隙間に赤やゴールドなど映える色合いの装飾を足していくと高級感ある仕上がりに。
[リースの作り方例③]毛糸、羊毛のポンポンなど
すべて100均にある材料で作ったとは思えない、ふわふわ温かみのある毛糸玉リース。材料は、モヘアなど素材や色の違う毛糸を数種類、あとはリース土台とグルーガン、松ぼっくりなどが揃えられればOKです。
まずは指に巻き付けるなどしながら縦横斜めに毛糸を巻いていき、直径5センチくらいの毛糸玉をどんどん作っていきます。リース2周分の毛玉が完成したら、グルーガンで土台に接着していきます。異素材の毛糸玉が隣り合うよう配置し、ところどころに松ぼっくりを挟めていくとセンス良く見えますよ。
[フレッシュ素材]おしゃれリースの手作りアイデア3選
たとえ同じ素材を使っても、配置の仕方や他の材料との組み合わせ方次第でいろんなアレンジが利くのが手作りリースの魅力。ここでは、人気のフレッシュ素材を活用した手作りアイデアを3つご紹介します。
100均素材をプラスしたフレッシュ素材のリース
スギやヒバ、モミの木などの針葉樹で定番のフレッシュクリスマスリースを作るときは、100均のデコレーション素材もプラスしてみましょう。「100均材料って安っぽく見えてしまいそう……」と思いきや、ベースがフレッシュ素材なのでむしろ高見え!
クルミや松ぼっくりなどの茶色、木の実などの赤、と色合いに変化をつけるといいですね。フレッシュ素材ならではの厳かな雰囲気がありつつ、華やかな作品に仕上がります。
半分ずつ違うフレッシュ素材を使うのもGOOD
常緑樹を数種類ミックスして作ることが多いフレッシュリース。重ねるだけじゃなく、エリアごと色・素材を変えるのもおしゃれです。たとえば、黄色みがかったクジャクヒバと濃い緑のヒムロスギを半分ずつ配置してみたり、思いきり変化をつけるのがおすすめ。
ゾーンのつなぎ目には、白やシルバーの実、ブラウン系の装飾をまとめてみましょう。急につなぎ目で葉っぱの色合いが変わるよりも、違和感のない見た目になります。
置き型のリースでキャンドルを囲う
玄関などにリースを飾れる場所がない場合は、キャンドルを囲う置き型リースを作ってプレゼントしてはいかがでしょう。フレッシュリースを作った後、余ったフレッシュ素材で作るのもおすすめです。
キャンドルリースはまず受け皿の中央にオアシスを置き、その上にキャンドルを配置。生け花をするような感覚で、オアシスに針葉樹や木の枝などを挿していきます。高さやボリュームが均一になるようアレンジすると見映え抜群。
[造花・ドライフラワー]お部屋のインテリアにもなるリースのアイデア3選
アーティフィシャルフラワーとも呼ばれている造花や葉っぱは、安価で手に入るうえ種類が多く、数種類組み合わせることで世界に1つだけのリースを作ることができます。枯れる心配がないので、大切に飾れば翌年以降のクリスマスにも活躍しますよ。
時間をかけて完成するドライフラワーリース
春や夏のお出かけ先で摘んだお花やグリーン、リビングに飾った生花ブーケなど、この1年に出会った植物を自分でドライフラワーにしておけば自家製リースを作ることができます。1年かけて作り上げるリースだけに思い入れはひとしお。特別な人へのプレゼントに最適ですね。
季節を問わないシンプルなグリーンで作れば、クリスマスが過ぎても違和感なく飾っておけます。年末には紅白の水引をプラスして正月飾り風にアレンジするのもGOOD。
松ぼっくりがメインのリース
秋のうちに、ぜひ公園や緑地で松ぼっくりを拾って集めてみてください。集めた大小さまざまな松ぼっくりをリース土台に飾っていくと、ナチュラルで大人っぽいリースになります。フェイクグリーンを少しプラスして色味に変化をつけても素敵です。
ただし外で拾った松ぼっくりはすきまに虫が入り込んでいることも。リース作りを始める前に軽く水洗いしてから煮沸し、2~3日乾燥させておきましょう。
100均のアーティフィシャルフラワーメインのリース
アーティフィシャルフラワーやフェイクグリーンで作るリースは、ほこりや汚れがついても手入れしやすいのが魅力。ポインセチアなどクリスマス時期ならではの造花を使うといっそう喜んでもらえます。
造花は100均でも種類豊富に揃っていますが、色合いが多すぎると乱雑な印象になってしまうので要注意。全体のトーンを統一して大人っぽく仕上げてみましょう。
[その他の素材]で作る!クリスマスリースのアイデア6選
リースと言えばグリーン素材やお花を使うのが定番ですが、それにこだわる必要はありません。毛糸や紙、布、あるいは貝殻など意外な材料で作ってみれば、よりオリジナリティーのあるリースが仕上がります。創作イメージが湧くままに、「こういうアイデアも喜んでくれるかも!」と自分なりに工夫して楽しんでみて下さいね。
毛糸玉のリース
花材で作るリースよりもふんわり優しい印象になるのが、毛糸玉リース。くすみカラーの毛糸で統一するなど色合いにまとまりがあるとオシャレ感が増します。
毛糸玉だけじゃなく、羊毛のボールや毛糸ポンポンなどでも代用可能。100均のポンポンメーカーなどを活用すれば子供でも取り組みやすいので、親子で冬休みに作ってみるのも良いですね。
厚紙に毛糸をぐるぐる巻くリース
リング型にカットした厚紙に毛糸をぐるぐる巻き付けていく簡単リースなら、小さなお子さんや高齢者も楽しみながら作ることができます。厚紙に両面テープやボンドをつけてから毛糸を巻いていくとほどけにくくなって綺麗に仕上がります。
毛糸を巻き付け終わったら、ポンポンやリボンなどで飾り付けを。手作り感溢れるリースに癒されそう。
植物のツルなどを使ったリース
「使い道がない」と廃棄されてしまいがちな芋や朝顔のツル。もったいないので、リースに変身させちゃいましょう!洗って乾かしたツルを輪っかにしたら、それをベースに別のツルをくるくると巻き付けていきます。
2周分くらい巻き付ければ、程よくボリュームがあって雰囲気が出ますよ。意外と簡単に作れるので小学校や幼稚園、保育園で作ることも多いそう。
可愛らしい真っ赤な木の実のリース
クリスマスリースにもよく飾りとして使われる赤い実は、「サンキライ」といいます。このサンキライの実がついたままのツルを輪っかにして巻くだけでも素敵なリースになります。あるいは100均にもあるリース台のすきまにサンキライを挿していく方法も簡単でおすすめ。
サンキライを入手できない場合は、どんぐりなどの木の実を敷き詰めていくのもおしゃれですよ。自分で拾い集めたものなら虫が出てこないよう下処理をお忘れなく。
布をコラージュして作るリース
手芸やハンドメイドしたあと布が中途半端に余ること、ありますよね。このハギレを貼り合わせてリースを作れば、立派なリメイクインテリアに!
いろいろな色・柄の布を貼り合わせるとポップでにぎやかな感じになりますし、色合いを統一すると一体感のあるリースに仕上がります。
海で拾った可愛い貝殻のリース
ちょっぴり意外性のあるリース材料としておすすめなのが、海辺にある貝殻。夏に海へ出かけることがあれば、ぜひきれいな貝殻を拾い集めておきましょう。リースのすきまに飾っていくと、デザインの良いアクセントになります。
寒い日が続くクリスマスシーズンも、リースを見るたび夏の想い出がよみがえって心が温かくなりそうですね。